総合研究大学院大学(総研大)では、文部科学省・特別経費の支援によって、2011年度より、「統合生命科学教育プログラム」を開始致いたしました。
「統合生命科学教育コース群」
     統合生命科学特別委員会委員長 富永真琴 (生理科学専攻)

目的と必要性

生命科学の分野では、前世紀末のゲノム科学の進展により、様々な生物種の膨大なゲノム情報が獲得されました。そのため、今世紀に入ってからは、ポストゲノムの流れの中で、網羅的蛋白質構造決定プロジェクト(タンパク3000)などのポストゲノムプロジェクトが推進されるとともに、プロテオミクスやバイオインフォマティクスなどの新しい学問も生まれてきました。このような現代的な生命科学の流れの中で、これからの生物学に寄与することの出来る研究者を育成するためには、生物科学のみならず、物理科学、数理科学、情報科学などに通じる学際的かつ統合的な生命観を育てる大学院教育がなされなければなりません。本コース群では、国内最先端の研究機関において幅広い分野の大学院教育が行われているという総研大の特色を生かし、統合生命科学の新しいカリキュラムを作成・実施しています。 

全体計画

生命科学研究の拡大に対応できる分野横断的な研究者を育成するために、異なる研究科と専攻を横断する統合生命科学教育コース群を開発し実施しています。遠隔地講義配信システムを利用して、遠隔地の専攻でも現地と同様に講義を受講できます。また、学生が各専攻最先端の教育研究の場で集中的に演習・実習などを受けるシステムも構築します。提供する教育科目には、構造生体分子科学、機能生体分子科学、統合進化学などの専攻担当教育科目、バイオインフォマティクス演習、生体分子シミュレーション入門、イメージング科学、分子細胞生物学II、基礎生体分子科学などの専攻間融合教育科目、統合生命科学入門、統合生命科学シリーズ、生物情報学、生命起源論などの研究科を越えた融合教育科目があります。
英語による教育を基本とすることによって国際化をより一層推進します。科学英語教育を実施して「国際的に活躍できる能力を養成する」という総研大教育の理念の実現を担保します。また、国内外の大学院生と若手研究者を対象とし統合生命科学を広く普及させるため、年ごとにテーマを決めた特別講義とセミナーを行う「統合生命科学サマースクール」を年に1回の割合で実施します。ユニークな試みとして、大学院生の自主的な発想・企画に基づいた異分野融合の研究プロジェクト「Interdisciplinary Research Collaboration Grant (IRC grant)」を研究費をもってサポートします。将来研究者として必要な研究費申請法, 研究費の使い方も学べます。

参加の募集

本コース群が実施する講義や実習は「授業科目や単位」をご覧ください。
講義予定は専攻事務を通じ,全学生にお知らせします.受講したい講義があれば,コース群事務局までE-mailで受講科目、氏名、所属、学年をお知らせください。また。ホームページの「授業予定」から受講申し込みができます。各講義の「受講を申し込む」をクリックして必要事項を書き込んでください。ご連絡いただければ、遠隔講義システムでの受講サポートを行います。それが不可能な場合は、受講可能な他キャンパスまでの交通費についてサポートを行います。
なお、本コース群の講義・演習群の受講による単位認定を希望される場合は、本件申込みと別に履修登録期間中に、当該授業科目の履修届を各専攻事務に提出していただく必要がありますので、ご注意ください。(履修登録がないものは単位認定されません)。

本コース群に関するご質問、ご意見などがありましたらコース群事務局までお願いいたします。

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※なお、履修登録に関してはhttp://www.soken.ac.jp/campuslife/curriculum/course/を参照ください。

>>統合生命科学教育コース群科目一覧

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